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豊栄神社 (北海道〈石狩〉江別市美原)

参拝日 令和元年5月29日(水)
作成日 令和2年7月18日(土)
追記日 令和6年3月20日(土)
よみ  ほうえい じんじゃ  
所在地 〈石狩管内〉江別市美原(みはら)694-1 (43度7分53.61秒 141度34分42.23秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    いつもNAVI(ズームレベル13)  
地図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 290km×南北 270km の範囲の地図です
・東西290km 南北270km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.6km×南北 1.3km の範囲の地図です
・東西 1.6 km × 南北1.3 km、
印:本殿の位置
・上図は原寸大を71%に縮小表示
HP等  ─
祭神  未確認
由緒  未確認
雑記  函館本線江別駅から北東へ3.0kmの所にある。
 石狩川右岸の水田の中に在る。
 平成23年の写真(1)を見ると、未だ現社殿は出来てゐなかった。それ以降に新築されたのだらう。

 「開基五十年」の碑(四枚目の写真参照)がある。碑誌には次のやうにある。
碑文

石狩川と篠津川との中央に位置する不毛の地篠津原野に戦後の食料難を補うため三戸の家族がこの地に入る。
昭和二十三年 旧樺太・満州引揚者が国の施策として地域開発と食料増産を目的に、二十一戸入植する。
谷地坊主(2)、うるしに悩まされ畑作酪農と開墾が進む。
昭和三十四年篠津地域泥炭地開発事業の一環で水田経営に転換、高位泥炭地(3) (4)に客土暗渠排水整地等困難な作業を繰返し造田された地帯である。
風雪冷水害等厳しい自然環境の中強靱な開拓魂をもってこれを克服今日の基盤を築く。
ここに先人の功を讃え将来の発展を祈念しここに記念碑を建立する
平成七年十一月吉日
    豊栄開基五十年
    自 治 会三十年 記念事業協賛会

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
社頭
写真1 拡大 (1280×960)

社頭


写真2 拡大 (1280×960)

狛犬は、「大正十年九月十五日建之 札幌郡江別町大字 対雁村 寄付者 松川七蔵」とある。 松川七蔵について、ブログ 江別創造舎 内の 対雁泥炭地試験場(5) には次のやうに記されてゐる。
 明治26(1893)年、道庁は対雁(ついしかり)原野と幌向原野の二カ所に泥炭地試験場を設置しました。(中略)
 連年の水害などで見るべきものはなく、43年同試験場は琴似の発寒村に移転しました。なお、2町6反の試験地は、その後も試験場の付属地でした。(中略)
 大正3(1914)年、同試験場用地に接する高位泥炭地(現在の国道275と道道5丁目通りが結ぶ地点の南西部側)171町歩に、松川七蔵を支配人とした三井農場(富山県三井治平経営)が開かれました。道庁の支援を受け、排水溝の開削など泥炭地の改良に取り組み、大正5年には全地成墾にこぎ着けました。
 作物は、燕麦、菜豆、蕎麦、亜麻などでした。特に、蕎麦の好収量が目をひきました。
 同農場は、小作人を入れず、支配人松川自ら10人程の人夫と共に、朝星夜星で作業に取り組みました。松川は、二頭曵松川式ハローを考案、更に石油発動機、モーアレーキなどの農具を駆使するなど、農業はもとより地域万端の指導者として重きを成していきました。
 昭和22年に入地のあった当地と松川七蔵は、どのような縁があったのかは判らない。


写真3 拡大 (1280×960)

開基五十年の碑
写真4 拡大 (1280×960)

「開基五十年」の碑

碑文は、雑記欄参照


出典・脚注
  1. 令和2年7月9日閲覧 神社探訪 狛犬見聞録豊栄神社
  2. 谷地坊主:または野地坊主。谷地(湿地)にある人の頭のような形もの。カブスゲやヒラギシスゲなど叢生するスゲ類で、密集した根茎が上へ上へと成長することと、冬季の土壌凍結と雪融け時期の流水によって盛り上がった株の土がえぐられて根元が細くなる。この繰り返しにより、数10年で高さ40-50cmに生長し、大きなかたまりをつくる。
  3. 高位泥炭地:泥炭地生成の後期のもので、水苔を主体とし植物養分に乏しい泥炭の集積した土地で、原野の内部に発達しその表面は水準以上にあるもの。低位泥炭地に比べ耕地化しにくい。
  4. 泥炭地:農研機構北海道農業研究センター北海道農業試験場土性調査報告書 第四編 石狩國泥炭地土性調査報告(北海道農業試験場 昭和二十九年四月)、江別の泥炭地地図(昭和8〜16年頃の地図に描画)
  5. 令和2年7月9日閲覧 江別創造舎内の 対雁泥炭地試験場

改訂記録
  • 令和06.03.20 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。 写真に番号を附した。

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