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西当別神社 (北海道〈石狩〉当別町)

参拝日 令和元年6月29日(土)
作成日 令和2年8月22日(土)
追記日 令和6年3月19日(火)
よみ  にしとうべつ じんじゃ  
所在地 〈石狩管内〉当別町当別太612-10 (43度11分8.45秒 141度26分23.94秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    いつもNAVI(ズームレベル13)  
地図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 290km×南北 270km の範囲の地図です
・東西290km 南北270km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
HP等  北海道神社庁 北海道の神社 西当別神社
祭神  天照大神
 豊受大神
 八幡大神
 沼河姫神 (ぬまかわひめのかみ)
 大國主神
由緒  元 村社
 北海道神社庁誌には次のやうに載ってゐる。
由緒 入植に際し各郷里より御分霊を奉斎しその地に小祠を建立した。美登江地区は出雲大社の御分霊を(年月不明)当別太は宇佐八幡大神を明治二十六年九月二十三日太美神社に合祀した(明治三十五年)。西当別神社として明治四十二年十一月十二日無格社として内務省の認可を得る。昭和九年札沼線の開通により当別太六一二番地に移転となり境内地三段歩の寄附を氏子三氏より受ける。社殿二十五坪を造営、昭和十八年六月七日村社に昇格。昭和二十七年四月二十八日宗教法人法の施行により本庁認承。昭和四十八年原野一〇、三一三m2を売却、現在の社殿及社務所更に渡廊下を建設。(社殿二十六坪、渡り廊下十一坪、社務所十三坪)平成三年六月境外地一、一五五m2を売却、御神輿及祭具庫社務所の増改築をする。

 参道右手(北)には碑があり、碑文は次の様。
今茲紀元二千六百年郷人二十六名相謀奉献花崗岩鳥居一基 以為記念抑西当別神社者当地創業之際始奉祀於当別太宇佐 八幡宮於美登江出雲大社之御神霊明治三十五年合社置十五 線南四号同四十三年公許爾来住民之崇敬頗厚為郷土守護神 昭和十二年移転現地社殿新築設備有可観者今次郷人之企□ 此者可謂由敬神崇祖之至情矣故刻之伝不朽爾云
 昭和十五年十一月十日     吾妻阿蘇男撰
        秋水 森次明義謹書 畊水謹刻

 参道右手(北)には由来碑があり、次のやうに刻まれてゐる。(変体仮名は、50音の仮名に置換えて転記した)
西当別神社の由来
明治の半ばを中心に原始林蔽う太美地域に入植した先人は開拓の守り神として当別太には宇佐八幡宮 美登江には出雲大社の御分霊を祀った
明治三十五年赤木一山本悦平氏らの提唱で中野七二郎 奥栄作両氏寄進の一五線南四号の地に社を営み合祀して太美神社と称し大祭を九月十九二十と定め二部落の守護神とする
明治四十二年公認のとき西当別神社と改称 二神を加え天照大神 豊受大神 八幡大神 大国主大神 沼河姫大神を祀る
昭和九年札沼線開通に際し 小島金吾 島田彦次郎 泉衡作 三氏の寄進を基に現在地に新殿を造営 奉遷其の後太美町民も氏子に加わる
昭和十八年村社に昇格大祭を九月八九両日に改め氏子一体となり祭りを執り行つているが 宮司は 初代後藤玄良 長谷部栄二郎両氏である
     昭和四十七年九月 記

 参道右手(南)に西当別神社改築記念碑があり、次のやうに刻まれてゐる。
西当別神社改築記念碑
社殿腐朽の度を加え御祭神に対し奉り洵に恐惶の極みと拝し 神社林十町四段歩を売却し金弐阡七百四万円を得直ちに造営奉賛会を設立し昭和四十八年七月十一日 重原木材株式会社が工事に着手し 同年十一月二日氏子等しく慶びの内に荘厳優美なる西当別神社の竣成を見 正遷座祭を行う 茲に後世に伝えんとして この碑を建立す
 昭和四十八年十一月三日 建之
雑記  札沼線(学園都市線)石狩太美駅から南西へ0.9kmの所にある。

 石灯籠は十対以上あるし、記念碑類もいくつもある。感心した。

 狛犬は札幌軟石製と思はれ、台座には「西當别神社 発村三十年紀念 当别村字ビトヱ十二線 嶋田彦治郎 大正拾壱年六月壱日」と彫られてゐる。(写真7参照) 

 灯籠は何対も奉納されてゐるが、古いものでは大正四年八月の日付で札幌区南一条東三丁目の方奉納のものがあった。 碑があり、銅灯籠を厄年に十名で昭和四拾壱年に奉納し、同じ十名で還暦の昭和五十九年に碑の改修、平成八年には破損につき石灯籠十期を氏子一同により建立した旨記されてゐる。

 手水舎が二の鳥居をくぐった直ぐ左手にあり、立派な自然石の鉢が置かれてゐる。掲示があるものの文字の跡しか残ってゐずなんとか読むと、定山渓石で二十数名に依っ奉納されたやうだ。手水鉢には昭和三十一年九月の年記がある。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
社頭
写真1 拡大 (1280×960)

社頭

社号標は「昭和十八年六月七日昇格記念」と武運長久祈願の旨が刻まれてゐる。

玉垣には「鎮座七拾年記念 昭和参拾七年九月九日」と刻まれてゐる。社号標も玉垣も札幌軟石と思へる。

鳥居は、紀元二千六百年記念 とある。由緒欄の昭和十五年の碑にある花崗岩の鳥居はこの鳥居の事か。

参道・二の鳥居
写真2 拡大 (1280×960)

参道・二の鳥居

二の鳥居は、平成十五年十一月吉日 株式会社ロイズコンフェクトによる奉納。チョコレートのロイズとどんな関係があるのかと思ったら、ビトエに、ふと美工場が当社から0.6kmの距離の所にあった。直売もしてゐる。

社殿正面
写真3 拡大 (1280×960)

社殿正面

右手は社務所

社殿斜め前
写真4 拡大 (1280×960)

社殿斜め前から撮影

社殿側面
写真5 拡大 (1280×960)

社殿側面・御本殿

拝殿内
写真6 拡大 (1280×960)

拝殿内

狛犬
写真7 拡大 (1280×960)

狛犬

大正十一年奉納。凡そ百年前のものと思へないほど傷みが無い。


出典・脚注
  1. 『北海道神社庁誌』北海道神社庁 平成11年 p.260-261

改訂記録
  • 令和06.03.19 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。

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