神社訪問記ホーム(都道府県の選択)北海道の神社にもどる

東藻琴神社 (北海道〈オホーツク〉大空町東藻琴)

参拝日 令和4年6月12日(日)
作成日 令和5年10月8日(日)
よみ  ひがしもこと じんじゃ
概要  北海道オホーツク総合振興局管内大空町東藻琴に鎮座する。明治三十九年創祀、昭和七年、高岡の大国主神を合祀。昭和五十年に現社殿を造営し遷座した。  
所在地 〈オホーツク管内〉大空町東藻琴25番地
  北緯 43度50分31.32秒
  東経144度17分00.60秒
 地理院地図(ズームレベル15)
 グーグルマップ(ズームレベル14)  
地図  参拝当時の地図です。最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。
地理院地図、東西 290km×南北 270km の範囲の地図です
・東西290km 南北270km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.6km×南北 1.3km の範囲の地図です
・東西 1.6 km × 南北1.3 km、
印:本殿の位置
・上図は原寸大を71%に縮小表示
 
HP等  北海道神社庁 北海道の神社 東藻琴神社
祭神  天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ)
 大国主神  (おおくにぬしのおおかみ)
由緒  旧社格 該当無し(未公認社)

 拝殿内に掲げられてゐる由緒書には次の様に記されてゐる。
東藻琴神社
祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)
大国主神 (おおくにぬしのおおかみ)
例祭
九月十五日 神幸

由緒
明治三十九年東藻琴小学校前庭に天照皇大神と謹書した木碑を建てたのを創祀とする
明治四十四年四月十五日天照皇大神の木碑を上東の地に遷座する
大正初期農協第二倉庫附近に大国主神と謹書した木碑を建てた
昭和五年高岡の聖地を神地と卜し現在の地に遷座する
昭和七年御社殿を御遷宮上東の地より天照皇大神を遷座し大国主神を合祀し遷座した
昭和五十年九月十四日現社殿を御造営し遷座する
昭和五十一年九月三日神社本廳包括神社となる
昭和五十一年十月十四日宗教法人の認証を受ける
現在の神社境内は鎮座以来 総代・氏子の熱誠により整備され櫻の名勝となり郷土の安全発展と諸災難除けの守護神として 村民の心の拠所として崇敬され東藻琴の歴史とともに尊ばれている

 北海道神社庁誌(平成11年)に記載があり(1)、由緒部分はほぼ同文で、境内の由緒書には「現在の神社境内は云々」部分が付加されてゐる。
雑記  最寄駅は、石北本線女満別駅へは道程16km、同線美幌駅は道程17km、釧網本線藻琴駅は道程16kmの所にある。
 町村役は元の女満別町役場で、当社から北西へ11.5km(道程16km)の所にある。東藻琴村役場は東藻琴総合支所となった。

 東藻琴は、芝桜の綺麗なところ、くらいの知識しか無かった。
 芝桜公園にはゴーカートや釣堀、キャンプ場など芝桜の他にも楽しめるやうだ。また、大正二年に入植した方が建てた山津見神社がある。(2)(地理院地図に神社記号なし))

 本日は、北海道神社巡りの5日目で最終日。美幌の宿を出て、一社目の当社には7時頃着いた。本日は5日間で240km程の走行で11社の参拝を計画してゐる。
 後で判ったが、実際の走行距離は302kmで、足し算を間違ってゐた。神社間の道程は間違ってゐなかったのは幸ひで、行程に変更無くガス欠もなかった。


東藻琴について
  東藻琴村と女満別町は平成18年に新設合併して大空町となってゐる。
  • 人口等  人口:2773人(平成18年末)  面積:184km2
  • 産業   畑作・酪農
  • 沿革(3)
    • 縄文時代 遺跡の存在が確認されてゐる
    • 明治39年 初めての入地あり
    • 明治41年 於将府教育所付属藻琴特別教授所(後の東藻琴小学校)設置
    • 大正7年 郵便局設置
    • 昭和10年 藻琴村営軌道開通(軌間762mm、釧網本線藻琴駅-東藻琴間15.1km、所要時間は1時間余)
    • 昭和13年 藻琴線全通(山園まで延伸、全長25.3km)
    • 昭和22年 網走町から分村。分村したのは、網走村の一部の東藻琴・末広・山園・福富・千草・西倉・大進・明生・新富・旭台、新栗履(にくりばけ)村、藻琴村、娜寄(なよろ)村、濤沸(とうふつ)村の各一部
    • 昭和39年 村営軌道全廃(道路整備でトラック輸送開始のため)
    • 平成18年に女満別町と東藻琴村が合併し大空町となった(新設合併)。
  • 神社  東藻琴村域にある神社で神社庁包括下にあるのは当社のみ。国土地理院地図に神社記号かあるのは10箇所。(4)

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
写真1 写真1 拡大 (1280×960)
 社頭
 鳥居は古希記念の方、還暦記念の方による寄進。昭和三十七年九月拾五日の年記あり。
社号標は「鎮守東藻琴神社」、背面には次の様に刻まれてゐる。
  今上陛下御在位六十年記念
 昭和六十年 九月 拾五 日 建之
  御 鎮 座 八 十 年 記 念
 百度石が社号標と鳥居の間に在る(写真では植栽の影になってゐる)、昭和四年四月一日建之。

写真2 写真2 拡大 (1280×960)
 二の鳥居
 階段を登り切ったところ。
 鳥居には「寄進 古希記念 高橋吉光 昭和五拾五年九月吉日」とある。
 階段の手摺は平成三年に設置されてゐる。

写真3 写真3 拡大 (1280×960)
 社殿正面
 狛犬は、台に「昭和六十年九月十五日建之 氏子一同」と刻まれてゐる。

写真4 写真4 拡大 (1280×960)
 社殿(斜め前)

写真5 写真5 拡大 (1280×960)
 社殿(側面)
 写真左端に「社日の碑」(写真8参照)が写ってゐる。

写真6 写真6 拡大 (1280×960)
 拝殿内

写真7 写真7 拡大 (1280×960)
 拝殿前から見た参道

写真8 写真8 拡大 (1280×960)
 社日の碑(五角柱地神碑)
 神名は、天照皇大神・大已貴命・倉稲魂命・埴安媛命・少名彦命。昭和二年八月建之と年記がある。
 社殿に向って左奥にある。

写真9 写真9 拡大 (1280×960)
 開拓三十年記念碑
 背面には「昭和十一年四月三日 東藻琴部落一同建之」、他に、工事者・石工・運搬奉仕の各者名がある。
 当碑を含めて、いくつかの碑が社殿に向って右手遠くに建ってゐる。階段に近い方から
・鳥獣慰霊碑(写真10)
・開拓三十年記念碑(当写真)
・タイムカプセルの碑(雑記欄参照)
・還暦記念碑

写真10 写真10 拡大 (1280×960)
 鳥獣慰霊碑
 碑背には十九の氏名の他、「北海道猟友会網走支部東藻琴分会 平成元年九月吉日 建之」とある。

写真11 写真11 拡大 (1280×960)  拡大2 (2560×821)
 境内の様子(記念碑の前辺りから撮影)
 二の鳥居近くにある石灯籠は「初代村長 昭和二十二年より八期在任記念 昭和五十三年九月十五日建立 吉田三伊」と刻まれてゐる。
 手水舎には大きな石鉢が置かれてゐるが、参拝時は蓋をして使用されてゐなかった。「昭和六十三年五月 氏子一同 (株)野口石材店」と刻まれてゐる。


出典・脚注
  1. 『北海道神社庁誌』北海道神社庁 平成11年 p.589
  2. 令和5年10月5日閲覧 (株)東藻琴芝桜公園管理公社 ひがしもこと芝桜公園
  3. 令和5年10月5日閲覧 主に、大空町webの次の頁に依った。  大空町の年表  東藻琴村営軌道の歴史  大空町の埋蔵文化財
  4. 令和5年10月5日閲覧  東藻琴村域にある神社の内、地理院地図に神社記号のある社で、グールルマップによる確認を行った。G:グーグルマップへのリンク
       
      社名(地名) 緯度 経度  読み・リンク 
    • 千草神社 (千草) 43度49分58.33秒 144度16分06.84秒 ちくさ  
    • 福富神社 (福富) 43度47分33.57秒 144度15分08.73秒
    • 西倉神社 (西倉) 43度51分51.56秒 144度17分10.39秒
    • 大進神社 (大進) 43度52分26.65秒 144度18分55.91秒 たいしん 新築
    • 明生神社 (明生) 43度51分32.60秒 144度20分27.41秒 めいせい
    • 新富神社 (新富) 43度50分51.32秒 144度19分28.24秒
    • 上東神社 (上東) 43度49分35.51秒 144度16分55.64秒
    • 末広神社 (末広) 43度48分06.72秒 144度17分51.07秒
    • 旭台神社 (朝台) 43度49分25.62秒 144度19分 7.08秒
    • 山園神社 (山園) 43度45分54.99秒 144度18分58.27秒 やまぞの

改訂記録
  • 令和06.01.23 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)
  •  〃    27 配置再修正

文頭へ移動  ホーム(神社訪問記)

inserted by FC2 system