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瀧ノ上神社(北海道 夕張市 滝ノ上)

作成日 令和元年6月11日
よみ  たきのうえ じんじゃ 地理院地図、東西 1.13km×南北 0.84km の範囲の地図です
(東西 1.13 km×南北 0.84 km)
参拝日  平成30年5月26日(土)
所在地  夕張市滝ノ上25 (北緯42度54分36.05秒 東経141度58分42.99秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI
HP等  
祭神  大山津見神
 大国主神
 鹿屋野比賣神
 天照大御神
由緒  神社本庁包括外神社。
 夕張市史には次のやうにある(1)
滝の上神社  滝の上には嘉永年間(1848〜1854)松前藩から千鳥ヶ滝壺の砂金を採集に来た者が現在の発電所の所にお宮を造って祭ったといういい伝えが残されている。
 明治二十年ごろ現在の場所に先住者が神社を造って山神を祭っており、明治二十五年十一月再び千鳥ヶ滝周辺に移したが北炭滝の上発電所の工事のため、大正八年当時の部落部長であった永沼長之丞が岩崎栄左衛門、佐藤運造の協力を得て現在の場所に移した。御祭神は天照大神であった。
 その後大正八年八月三日神殿(宮大工伊藤予右衛門)拝殿(宮大工菅野富蔵)が落成、同日登川神社より分霊をうけた。
 昭和四十三年九月九日拝殿の改築落成とともに改めて夕張神社の分霊をうけ滝の上神社と称した。祭典は九月九日、十日の両日で、その他年中行事として元朝詣りがあるが、これは各班持廻り当番で執り行われている。
雑記  石勝線滝ノ上駅から東へ0.2kmの所にある。
 夕張市史のほか北海道神社庁誌でも「滝の上神社」としてゐるが、社殿扁額の表記「瀧ノ上神社」を当ページの表題に採用した。

 滝ノ上開基百年 滝の上小学校開校九十年記念協賛会による「滝ノ上 開基百年 開校九十年記念碑」がある。碑文には次のやうにある。
開基百年記念の碑
 滝ノ上の開基は、明治二十三年夕張北炭一番坑が開鉱され、石炭輸送事業開始のため線路技師が足跡を残したのに始まる。
 爾来、入植者たちは、激流岩を噛み、碧流瀑布となる大河夕張川の岸に礎としての鍬をおろし、あらゆる困難辛苦に耐え、未来に希望の灯をかかげ、開拓と子弟教育に情熱を燃やし続けたのである。
 また、総親和・総努力を精神の支えとし、一致協力の末、終に深山幽谷の地の開華に成功したのである。
 今、開基百年・開校九十年を迎えるに当り豊かな沃野を眺望し、偉大なる先人の業績を称え、畏敬と追慕の念を永遠に伝えるため、この碑を建立する。
平成二年九月九日
滝ノ上町内会
   註 滝の上小学校は平成23年に閉校した。

 この日と翌日は、夕張市内の八社他と夕張石炭博物館の模擬坑道(2)見学等をしてきた。もう一日時間を割きたいと思ひつつ、実現してゐない。今度行けたなら、図書館で調べ物、うさぎ屋のシナモンドーナツツ購入、未参拝の登川神社他の参拝を考へてゐる。何時実現するかは判らない。
 このページで引用してゐる夕張市史は苫小牧中央図書館で閲覧したもの。多くの自治体の市史・町史・村史が利用できありがたいことだつた。一方、各地で部落史・地域史がとりまとめられてゐるやうだが、それは、当該市町村へ行かなければ閲覧できないと理解してゐる。尤も、調べ始めるとキリが無くなるので、いい加減なところで納めなくてはとも思ふ。

写真






滝ノ上 開基百年 開校九十年記念碑

脚注
  1. 増補改訂 夕張市史 下巻 昭和五十六年三月発行 p.623 第二節 夕張神社末社
  2. 平成31年4月に火災が発生し、消火のため注水・水没した。模擬坑部分は見学再開の目処はおろか、現在は水没したままで、復旧するか否かも決ってゐない。


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