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糠内神社 (北海道〈十勝〉幕別町糠内)

参拝日 令和3年6月2日(水)
作成日 令和4年3月19日(土)
追記日 令和6年2月17日(土)
よみ  ぬかない じんじゃ  
所在地 〈十勝管内〉幕別町糠内256
  (42度46分55.70秒 143度19分23.81秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    いつもNAVI(ズームレベル13)  
地図  参拝当時の地図です。最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。
地理院地図、東西 290km×南北 270km の範囲の地図です
・東西290km 南北270km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.6km×南北 1.3km の範囲の地図です
・東西 1.6 km × 南北1.3 km、
印:本殿の位置
・上図は原寸大を71%に縮小表示
HP等  北海道神社庁 北海道の神社 糠内神社
祭神  天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ)
由緒  無格社
 北海道神社庁webには次の様に載ってゐる。(1)
由来 明治37年日露戦役当時、五位団体住民が相談し、開拓の安全と戦勝を祈願するため、郷里の富山県西砺波郡西五位村の村社「五位神社」の分霊を糠内の地に奉祀し五位神社分社とした。社殿の造営は吉田平一郎以下33名が材料を持ち寄り労力を奉仕して仮社殿を建築し、遷座祭を執行した。明治42年地区の総会で五位団体のみの神社ではなく、地域の総鎮守とすることになり、「糠内神社」と改称した。また西糠内・中糠内の開発進展から戸数も増加し、神社を地域中央の現在地に移すことになり、氏子一同が奉仕して鳥居・社殿を建築した。明治41年には59戸だった氏子も大正初年に100戸を越え、社殿の狭隘にともない大正4年大正天皇即位を記念して社殿を造営した。昭和16年紀元2600年を記念し神社昇格申請を提出、翌17年12月無格社として公認された。昭和22年宗教法人となった。
 註  西五位村の村社「五位神社」:住居表示は、富山県高岡市福岡町土屋330。昭和29年に合併で福岡町の一部となり、福岡町は平成17年に高岡市と合併し、新たな高岡市の一部となった。高岡市の西部。

雑記  最寄駅は根室本線幕別駅で当社から北(13°)へ14kmのところにある。
当社の東方(糠内川左岸側)には「五位」の地名があり、川の名に五位川や下五位川がある。

 社殿に向って左手には糠内開拓記念碑がある。「四半百」とあるので25年を経て建立したもの。一部文字を読取れなかった。
(碑表)
糠内開拓記念碑
    □□□□謹書
(碑背の碑文)
時干當糠内原野開拓創業ハ星霜四半百ノ昔中越倶利伽羅山ノ麓五位ノ庄在郷里ノ
人 明治□暦戌□ノ□春北海道移住團體規程ニ依リ富山縣廳ノ認可ヲ経吉田平一
郎君其團長ニ推薦シ翁其大任ヲ負ヒ道廳ニ出頭シ河西支廳ニ移牒セラレ同ク下旬
第五日當未開地ニ於テ五位團体四拾八戸移住ノ許可ヲ得直ニ團員老若ヲ移住セシ
メ開墾ニ従事ス是ヨリ先キ北海道ハ耕作ヲ目的トスル耳ナラス畜産林業ヲ養成シ
以テ國益ヲ増進セシムルニハ□□ノ地ヨリ□□丘陵渓間ヲ良好ト認メ翁ハ粉骨磪
身艱難ヲ厭ハズ撰擇苦慮ノ結果□ニ□ニ其位置ヲ占ム爾来部民其意思ヲ継□シ専
ラ農産牧畜ニ精励シ共同経營ヲ以テ其繁榮ヲ得クルハ蓋シ亦タ謂アル哉爰ニ其起
因ニ□□シテ而□                   恐懼頓首  敬白
 大正拾貳稔四月二十壱日建之          浄永寺住職 齋藤密音記之

 糠内獅子舞保存会があり、十勝毎日新聞(2018-09-18)によると糠内小学校の生徒による糠内獅子舞が奉納されてゐると云ふ。「糠内獅子舞は1904年、五位神社(現糠内神社)が創建された際、富山県からの移民によって奉納されたのが発祥。68年に住民による同保存会が結成され、同校児童への伝承は2004年に始まった。子どもたちは秋祭りや12月の公民館まつりで発表している。」と云ふ。(2)

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
写真1
写真1 拡大 (1280×960)

社頭

センターラインのある道路は、旧道。西側は木が生えてゐて行き止りとなってゐる。通り抜け防止だらうか。(航空写真を見たところ、昭和52年から平成6年の間に切替へられたとみられる) 向って左への道は中学校への道。

社号標「糠内神社」は、背面に「奉納 昭和四十三年九月十三日 橋本 勝 橋本幸作 建之」とある。帯広市の石材店が施工。
写真2
写真2 拡大 (1280×960)

鳥居をくぐり、五段の段高を手前から、境内を撮影。

灯籠は、奉納者名とともに、昭和五年五月建之、と刻まれてゐる。

写真に写ってゐないが、鳥居をくぐって直ぐにも一対の灯籠がある。昭和四十八年九月建立と刻まれてゐる、土台・礎石以外は石は札幌軟石とみられる。
写真3
写真3 拡大 (1280×960)

社殿正面

写真4
写真4 拡大 (1280×960)

斜め前からみた社殿

写真5
写真5 拡大 (1280×960)

社殿側面

手前は土俵
写真6
写真6 拡大 (1280×960)

拝殿内

写真7
写真7 拡大 (1280×960)

社殿に向って忠魂碑と開拓記念碑が建ってゐる。

向って右:忠魂碑。背面に「明治三十九年八月十五日木標建立、昭和七年十一月三日以石建之」とある。

向って左:糠内開拓記念碑。大正12年に建てられた。碑文は雑記欄参照。
写真8
写真8 拡大 (1280×960)

狛犬は昭和四十六年九月寄進。

写真9
写真9 拡大 (1280×960)

糠内神社 鎮座百年紀念碑。社殿に向って右手にある。(写真3参照)

背面には縁起が刻まれてゐる(縦書)。
糠内神社縁起
 明治37年(1904年)九月廿七日糠内神社仮社殿を建築、遷座を挙行する。
 明治39年(1906年)本殿を造営。春季例祭を四月10日、秋季例祭を九月十三日と決定する。
   平成十五年九月十三日
糠内神社氏子一同
写真10
写真10 拡大 (1280×960)

社殿前から、鳥居方を望む。


出典・脚注
  1. 『北海道神社庁 北海道の神社 糠内神社
  2. 令和4年3月18日閲覧 全国郷土紙連合 獅子舞の伝統つなぎ15年 幕別糠内小(2018.09.18 十勝毎日新聞社)

改訂記録
  • 令和06.02.17 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。

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