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古峯神社(宮城県蔵王町遠刈田温泉)

作成日 平成30年1月20日
よみ  こばはらじんじゃ 地理院地図
参拝日  平成29年6月29日(木)
所在地  蔵王町遠刈田温泉遠刈田北山15 (北緯38度7分34.4秒 東経140度34分30.4秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI
HP等  
祭神  
由緒   次の掲示があった。
古峰神社(こばはらじんじゃ)

 地元では「こばはらさん」と呼ばれ、日伏せ(火災予防)の神様として信仰されている神社でです。遠刈田温泉の住民たちが結成した、栃木県鹿沼市の古峰(ふるみね)神社を信仰する「古峰(こばはら)講」が、温泉街の防火安全を祈願して明治初期に建立しました。
 鹿沼の古峰神社は火伏せ、盗難除け、嵐除け、五穀豊穣などのご利益があるとして、江戸時代後期から人々の信仰を集めていました。明治初冬以降、東北・関東・中部の各地で主に火伏せの神様としてあつく信仰されるようになり、各地で古峰講(地域によって、ふるみねこう・こみねこう・こばはらこうなど、様々に呼ばれています)が結成されました。遠刈田温泉の古峰講も、このようにして誕生しました。
 遠刈田温泉は、霊峰蔵王参拝の表口(登山口)として、また湯治場として江戸時代から繁栄し、大小無数の旅籠が軒を連ねていました。当時の建物は板壁・茅葺きでたいへん燃えやすく、また、狭い温泉場にひしめき合うように建物が密集していたため、住民の火災を恐れる思いはとても強く、常に火の用心を心がけていましたが、残念なことに明治二十九年(1896)と昭和七年(1932)の2度も大火に見舞われています。復興のたび、住民たちは防火への思いと温泉街を見守る古峰神社への信仰をよりいっそう強いものにしてきました。遠刈田温泉の古峰講は現在も続いており、定期的に鹿沼の古峰神社へ代参(講の代表者による参拝)を行っています。
雑記  刈田峰神社里宮の「蔵王大権現」の扁額がある鳥居をくぐり、そのまま真っ直ぐすすみ、扁額に「湯神」「古峯」とある石製鳥居をくぐり階段を登る。道なりに進む、途中に湯神神社がある。ここまでで里宮からの標高差30m。さらにしばらく登り平になってきたあたりに当社がある。里宮からの標高差約80m。
 参拝と写真撮影を終へて、急いで帰る。温泉で汗を流し、朝食だ。

 それにしても、「みね」の漢字表示はばらばら。遊歩道案内では「嶺」、鳥居扁額には「峯」、境内案内板では「峰」。本殿後方にある二つの石造物には「古峯神社」「金峰山」「古峯」の文字が読取れる。これらを勘案して、当ページの神社名称は「古峯神社」と表記した。

写真

蔵王大権現の鳥居をくぐりまっすぐ進む

扁額に「湯神」「古峯」の併記、昭和四十年建立



御本殿

古峯神社からの眺め。
残雪が見えるのは屏風岳1825m(刈田峰神社 奥宮のある刈田岳山頂へは北北西へ4.5km)


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