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飯出神社(神奈川県厚木市酒井)

作成日  平成21年6月7日
追記日 平成28年12月3日
よみ  いいづる じんじゃ 地理院地図
参拝日  平成20年11月13日(木)
所在地  厚木市酒井2142 (北緯35度24分48.84秒 東経139度21分44.58秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI
HP  神奈川県神社庁 神社詳細 飯出神社
祭神  三穂津比売命 ( みほつひめのみこと )
由緒  創建の年代不詳。銅鐘があり、慶長年間以前のものみられる。大東亜戦争時の供出を免れた。祭神は三穂津姫命。
 社殿は昭和七年に修復されたもの、本殿は宝永三年(1706年)建築、寛永二年(1625年)の棟札が残っている、といふ。[1]
雑記   社殿の向かひ側(東)すぐを国道129号線が通ってゐる。神社への参道は国道につながる道から国道に平行に入り直角におれ鳥居を潜り社殿の前に出る。 国道ができる前は、きっとまっすぐな参道だったに違ひないと思ふ。こんもりと木々に覆はれてゐる。

<平成28年12月追記>
 当社の位置は、明治期の地図を見ると人家から離れたところだった。当時の主要道は厚木神社熊野神社(旭町)・御嶽神社(岡田)・三島神社(岡田)・子易神社(戸田)を通る道(八王子平塚道、酒井までは矢倉沢往還と重複)で、そこからは西へ少し離れてゐる。現在は玉川の左岸の際にある。玉川流路変更(昭和21年完工)前は、恩曽川(恩蘇川と表記、現玉川)の流路は、当社から少し離れてゐて、北ないし北北西からの流れが当社の南西部に至って東南東へ向きを変へてゐる。また、昭和23年の航空写真を見ると、現在の国道129号線により、境内地の南東部分が削られてゐるのが判る。

 新編相模国風土記稿の巻45の酒井村の条には次のやうにある。( )内は割注部分
 「飯出明神社(伊比津留美也宇之牟夜志呂) 村ノ鎮守トス。神体木像(長八寸五分) 例祭八月十四日、社内に寛永二年ノ棟札ヲ蔵ス(曰。相模国愛甲郡、当社酒井郷飯出大明神、宝殿建攸、山角又兵衛、同次郎右衛門、同権七、同三十郎、同左近、寛永二乙丑年五月廿二日。裏ニ別当一重院孝俊、及村内名主ノ姓名ヲ載ス) 古松樹(囲一丈五寸)アリ、神木ナリ。 鐘楼 鐘ハ銘文ナシ。」
 現在の例祭は4月。

 境内の国道側の壁際に、壊れた鳥居がおかれてゐて、台石部分に「明治参拾六癸卯年八月吉日建之」と刻まれてゐる。また、何かの台石の上に鳥居の扁額と思はれるもの(飯出神社の飯の部分が欠けてゐる)が置かれてゐる。

飯出神社
平成20年11月13日撮影
飯出神社
平成20年11月13日撮影

脚注
  1.  厚木市の歴史探訪5 神社 厚木市文化財協会 2007年1月刊 p.13

・28.12.3 由緒の表現修正。雑記を追記。地図掲載


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