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折戸日枝神社 (神奈川県藤沢市城南)

参拝日 令和4年10月28日(金)
作成日 令和5年12月3日(日)
よみ  ひえ じんじゃ
概要  折戸日枝神社は、神奈川県藤沢市城南に鎮座する。創建は元治元年(1864)で大山咋命を祀る。  
所在地  藤沢市城南 1-21-1
  北緯 35度20分54.54秒 東経139度26分46.58秒
 地理院地図(ズームレベル15)
 グーグルマップ(ズームレベル14)  
地図  参拝当時の地図です。最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。
地理院地図、東西 59km×南北 55km の範囲の地図です
・東西59km
 南北55km
印:当社位置
地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km×南北 0.94 km、
印:本殿位置
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 日枝神社
 本務社 相州藤沢白幡神社web内【兼務社のご案内】折戸日枝神社
祭神  大山咋神(おおやまくひのみこと)
由緒  境内に由来の掲示がある。次の様。
折戸日枝神社 由来
 創建は元治元年(1864)で、以前は、山王権現と呼ばれていましたが、明治初年に日枝神社と改称されました。当時の社殿は草葺屋根でしたが、昭和六十三年に今の姿に改築されました。
 祭神は大山咋命(オオヤマクイノミコト)で、例祭日は九月四日ですが、近年例祭は九月四日直近の日曜日に行われています。
 古事記によれば、大山咋命は 近江国日枝山(比叡山)に鎮まる山の神で、山野樹木や麓の田野の五穀を大きく生長させてくれる御神徳があるという。 兄弟神に、火の神・庭の神・入口の神・土の神がおり、その両親の神が 稲の神・水の神で あることから、五穀豊穣から家庭の日常生活の守護の神様として祭られていたと考えられる。
 境内入口 階段の右側には、元禄六年(1693)・宝永六年(1709)・宝暦六年(1756)・天保十五年(1844)と刻まれた四基の庚申塔が安置されています。
折戸日枝神社世話人

 神奈川県神社庁誌(昭和57年)には次の様に載ってゐる(1)
由緒沿革 由緒は詳でないが、元治元年(1864)の創祀と伝えられ、大山咋神を奉斎し、旧社号を山王権現と称した。明治初年に日枝神社と改称した。

 『新編相模国風土記稿』には「山王社」と社名のみ載ってゐる(2)

雑記   最寄駅は、JR辻堂駅で当社から南へ1.2kmの所にある。 
 市役所は、藤沢駅近くで東南東へ4.2kmの所にある。

 当社への道がわかりにくかった。急な坂道の途中で、どうしてここを社地としたのだらうと思った。
 今、地図を見てゐる。国道1号の新湘南バイパスが南の直ぐ近くを東西に通ってゐる。明治39年の測図をみると、集落は当社の南方のバイパスの通ってゐる当りにがった。そして「台」の集落へ通じる道が当社の前を通ってゐた(3)。人通りの多い道となれば、納得できる。

 当地は、『新編相模国風土記稿』では大庭村の小名として「折戸 (東海道ノ立場ナリ) 中略 (以上ノ六区各聚落ヲナセリ)(2)とある。
 今の町名になる前は、「大字大庭字折戸」だった(4)が、昭和43年10月から城南一丁目・二丁目・五丁目の一部となった。当社は「大字大庭2592番地」から「城南一丁目21番1号」となった(5)

【大庭】について(6)
  当社の鎮座地は、昭和43年に現町名になったが、かつて大庭御厨だったので、【大庭】について記す。
  • 縄文時代前期の土器片、弥生時代中後期・奈良時代の集落跡が確認されてゐる
  • 平安時代は大庭郷の中心
  • 平安時代末期から室町時代は大庭御厨(伊勢神宮の荘園)の中心
  • 江戸時代は大庭村で折戸・稲荷・台・谷・入・小糸の小名があった
  • 明治22年、町村制施行で明治村大字大庭となった。
  • 明治41年、明治村、藤沢大坂町および鵠沼村が合併して、藤沢町となる
  • 昭和15年、市制施行し藤沢市となった
  • 住居表示導入で町名変更(城南一丁目)(5)
  • 昭和46年〜平成4年、西部土地区画整理事業により市街化

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
写真1 写真1 拡大 (1280×960)
 社頭
 階段右側の法面には庚申塔がおかれてゐる

写真2 写真2 拡大 (1280×960)
 鳥居は柱に「芙蓉観光株式会社 芙蓉カントリークラブ 昭和六十三年二月吉日」と刻まれてゐる
 芙蓉カントリークラブは昭和36年開設のゴルフ場

写真3 写真3 拡大 (1280×960)
 社殿 正面
 狛犬は、昭和六十三年二月に、建設委員長と二人の副委員長により奉納

写真4 写真4 拡大 (1280×960)
 社殿 斜め前
 社殿に向って右の建物は、折戸町内会館

写真5 写真5 拡大 (1280×960)
 社殿 側面

写真6 写真6 拡大 (1280×960)
 拝殿内

写真7 写真7 拡大 (1280×960)
 社殿前から鳥居方を望む
 灯籠は、昭和六十三年二月の奉納。キーパ株式会社取締役社長 山崎徳弘、もう一方は株式会社ヤマザキ取締役社長 山崎 登、とある。

写真8 写真8 拡大 (1280×960)
  (パノラマ撮影)
 


出典・脚注
  1. 『新編相模国風土記稿』 巻之六十 大庭村の条 (同書は天保12年(1841)完成)
  2. 『神奈川県神社庁誌』 神奈川県神社庁編 昭和57年(1982) p.213
  3. 令和5年11月29日閲覧 時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」 今昔マップ 明治39年測図と地理院地図
  4. 令和5年11月29日閲覧 ウィキペディア 城南 (藤沢市)
  5. 令和5年11月29日閲覧 藤沢市webの住居表示実施区域 内 「住居表示新旧対照表(住居表示から旧地番)」(.xlsx 19MB)
  6. 令和5年11月29日閲覧 ウィキペディア 大庭 (藤沢市)

改訂記録
  • 令和06.01.20 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)
  •  〃    25 配置再修正


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