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駒形神社 (神奈川県鎌倉市寺分)

参拝日 令和4年3月24日(木)
作成日 令和5年1月14日(土)
追記日 令和6年2月6日(火)
よみ  こまがたじんじゃ
概要  創建時期は不明、治承年間(1177〜1181)には鎮座してゐた。当初の祭神は邇々芸命(ににぎのみこと)で、現在は駒形大神としてゐる。寺分の氏神社。  
所在地  鎌倉市寺分(てらぶん) 1-10-12
  (35度19分59.25秒 139度31分22.73秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    マピオン(ズームレベル15)  
地図  参拝当時の地図です。最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。
地理院地図、東西 59km×南北 55km の範囲の地図です
・東西59km 南北55km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
    
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 駒形神社
祭神  駒形大神 (こまがたのおおかみ)
由緒  元 村社

 境内に由緒の掲示等はなかった。

 『神奈川県神社誌』(昭和57年)には次の様に載ってゐる(1)
由緒沿革 当社の縁起については定かにすることは出来ないが、村民の間には邇々芸命を祀ると伝えられる。古来農業の守護神として近隣より崇敬が厚く、治承年間(一一七七〜一一八一)大庭景親の食邑にして、大庭氏天候不順の折は時折代参を派遣して水害旱魃の災なからんことを折願したと伝えられている。『相模風土記』に「駒形社。村ノ鎮守ナリ。本地仏千手観音ヲ安ス。例祭九月十四日。東光寺持。」と社名を記している。「天保十四年(一八四三)九月十四日東光寺旭範」と記した棟札がある。元村社で寺分区の氏神社である。

 『新編相模国風土記稿』には次の様に載ってゐる(1)
駒形社 村ノ鎮守ナリ。本地仏千手観音ヲ安ス。例祭九月十四日。東光持。
 稲荷社
雑記  最寄駅は湘南モノレールの湘南深沢駅で当社から西南西(262度)へ0.4kmのところにある。

 写真6には「やぐら」に鎮座する二社の写真があるが、「やぐら」とは何かを調べたら次の様(3)
現在の神奈川県鎌倉市にあたる相模国鎌倉とその周辺地域で、鎌倉時代中期以降から室町時代前半にかけて造られ使用された、横穴式の納骨窟または供養堂である。鎌倉市教育委員会によると、3000基以上が確認されている。現在では土砂崩れや宅地開発で破壊されたものも多く、残ったやぐらも風化で苔むした洞穴にしか見えないが、建立当時の内装は豪華であった。火葬人骨のほか多くの副葬品が納められていた。

 駒形神社の本源は岩手県奥州市(旧水沢市)鎮座の駒形神社とされ、奥宮は本社から北北東へ20kmの駒ヶ岳山上にある。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)
写真1 写真1 拡大 (1280×960)
 社頭
 社号標は「駒形神社」背面に「平成十年一月吉日建之」とある。
 鳥居は、柱に「明治廿一子年□□□□□建築」「当所 氏子中」と刻まれてゐる。

写真2 写真2 拡大 (1280×960)
 階段を登り切ると社殿等が見えてくる
 向って左手の階段上には浅間社(写真7参照)、中央の建物は不明、奥に赤い鳥居の見える稲荷社(写真6参照)があり、その右が拝殿(写真3参照)。

写真3 写真3 拡大 (1280×960)
 拝殿

写真4 写真4 拡大 (1280×960)
 本殿覆屋
 覆屋正面には、賽銭箱について例祭と正月三が日のみ設置する旨の掲示がある。防犯のため、と云ふ。10年余前になるが座間市の護王姫社を訪れた際、賽銭盗に社殿を壊されると賽銭額以上の大変な損害を蒙る、と伺ったのを思ひ出した。

写真5 写真5 拡大 (1280×960)
 覆屋内の御本殿
 本殿は天保十四年に再建されたもの(4)

写真6 写真6 拡大 (1280×960)
 岩窟(やぐら)内に稲荷社と文政五年(1822)造の弁財天社((4))がある。

写真7 写真7 拡大 (1280×960)
 浅間神社
 側面には「明治廿四年三月造立」と年記がある


出典・脚注
  1. 『神奈川県神社誌』神奈川県神社庁編 昭和57年(1982) p.202
  2. 『新編相模国風土記稿』 巻之百五 寺分村の条 (同書は天保12年(1841)完成。鳥跡蟹行社刊(明17-21)の活字翻刻本を引用。漢字は現在当用の字体に置換へた)
  3. 令和5年1月13日閲覧 Wikipedia やぐら
  4. 『鎌倉の神社 小辞典』吉田茂穂監修 平成十四年 (吉田茂穂氏は鶴岡八幡宮宮司)

改訂記録
  • 令和06.02.06 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。神社庁web神社情報のリンク修正。概要欄作成と記入。

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