神社訪問記ホーム(都道府県の選択)神奈川県の神社にもどる

銭洗弁財天宇賀福神社 (神奈川県鎌倉市佐助)

作成日 平成24年1月23日
追記日 令和5年12月9日
 
よ み  ぜにあらいべんざいてんうがふくじんじゃ 地理院地図、東西 59km×南北 55km の範囲の地図です
・東西59km
 南北55km
:当社位置
地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km×南北 0.94 km、
・本殿の位置に 印 を記入
参拝日  平成23年5月14日(土)
概要  錢洗辨戝天宇賀福神社(銭洗弁財天)は神奈川県鎌倉市佐助に鎮座する。源頼朝が夢のお告げで宇賀福神を祀り天下泰平を祈願したのが始りと云ふ。境内の清水でお金を洗ふと増へる云はれ、参拝者は絶えない。
所在地  鎌倉市佐助二丁目 25-16
  北緯 35度19分32.65秒
  東経139度32分31.78秒
 地理院地図(ズームレベル15)
 グーグルマップ(ズームレベル14)
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 銭洗弁財天宇賀福神社
 Wikipedia:銭洗弁財天宇賀福神社
祭神  市杵島姫命
由 緒  境内の掲示の一つによると、次の様。
  錢洗辨戝天宇賀福神社 御由緒
鎮座地 鎌倉市佐助
祭神  本社 市杵島姫命  奥院 辨財天
例祭  中祭 四月 大祭 九月白露巳日
月次際 毎月巳日
由緒
当社の草創は悠久の昔のことで詳かに知るを得ないが凡そ鎌倉時代に遡るといへる
口碑によると源頼朝公一夜霊夢の告げにより この隠里の宇賀福神を崇拜して安心立命を得て治政大いに挙れりと云ふ 爾来これにあやかり 帰依信仰する者あとをたたず
新編相模風土記には「錢洗辨戝天 村の西方佐助谷にある大岩窟を云ふ往古夜中に人語あり聞く悉く吉事のみを語りしと云ふ 鎌倉五水の一 なり」と記してゐる 神仏習合によって久しく辨戝天の名で親しまれ 明治の神仏分離令で神社となる
現在 神社本庁所属の神社として崇敬者は全國津々浦々に及んでゐる
錢洗水で金円を洗うことは心を清め不浄の金を洗うことにより寿福幸運が授けられる尊い信仰である
  境内社に、上之水神社 下之水神社、七福神社の3社がある。
  明治の神仏分離までは相馬天王(現 八坂大神)の末社だったといふ。

 『神奈川県神社誌』(昭和57年)には次の様に載ってゐる(1)
由緒沿革 創立起源は不明であるが、口碑によると源頼朝公が鎌倉建府の後、幕府の安泰と民心の安寧をひたすら神仏に祈請うしていた処、文治元年(1185)巳月巳日の夜の霊夢の導きによって、この宇賀福神弁財天を拝した結果、治政の確立と民心の安寧を得るに及び、爾来これにあらかってここを信仰する者が次第に増えたという。神仏習合によって久しく弁財天(吉祥天女)の名で親しまれていたが、明治の神仏分離令により神社となった。扇ガ谷の八坂神社の境外末社であったが、昭和四十五年独立し、社名を銭洗宇賀福神社とした。
 境内の岩窟より湧出する霊水にて銭貨を洗えば福寿開運するとの信仰が篤く、広く天下にいきわたり、現今縁日たる巳の日には賽者踵を連ねる有様である。
 『相模風土記』に「隠里。村の西方佐助谷にある大岩窟を云ふ。往古夜中に人語の響きあり、聞くに尽く吉事のみを語りしと云ふ。又岩窟中に銭洗井と云ふあり、福神此水にて銭を洗ふと云伝ふ。鎌倉五水の一なり」とある。
『相模風土記』は天保12年(1841)完成した『新編相模風土記稿』(2)で鳥跡蟹行社刊(明17-21)の活字翻刻本に照らして異なる三箇所を修正した。
雑 記   最寄駅はJR横須賀線の鎌倉駅、江ノ電の鎌倉駅で、当社から南東へ1.0kmの所にある。 
 市役所は、当社から南南東へ0.8kmの所にある。

 30年前、10年前、そして今回と三度目の参拝だった。洞窟内に奉納されてゐる小さな鳥居の数に驚いた。

鳥居と隧道
平成23年5月14日撮影 鳥居の先は岩をくりぬいた隧道
本社
平成23年5月14日撮影 本社
奥社
平成23年5月14日撮影 奥社
境内社(下之水神社)
平成23年5月14日撮影 境内社(下之水神社)
銭洗ひ
平成23年5月14日撮影 右下は銭洗ひの人
御朱印

出典・脚注
  1. 『神奈川県神社誌』神奈川県神社庁編 昭和57年(1982) p.192
  2. 『新編相模国風土記稿』 巻之八十九 扇ヶ谷村(阿不幾賀也都牟良)の条 (同書は天保12年(1841)完成。鳥跡蟹行社刊(明17-21)の活字翻刻本を参照した)

改訂記録
  • R05.12.09 扇ガ谷の八坂大神へのリンク作成。併せて(1)神奈川県神社誌からの由緒引用、(2)鎮座地の地図画像掲載、(3)リンク切れ修正(地理院地図・神奈川県神社庁)、(4)写真を除いて現在の様式に倣った。


inserted by FC2 system