神社訪問記HP神奈川県川崎市

菅生神社(神奈川県川崎市宮前区菅生)

参拝日 平成30年1月16日(火)
作成日 平成31年4月28日(月)
追記日 令和6年4月8日(月)
よみ  すがおじんじゃ  
所在地  川崎市宮前区菅生2-8-1 (北緯35度35分50.74秒 東経139度33分14.43秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI  
地 図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 菅生神社
祭 神  神功皇后 ( じんぐうこうごう )
由 緒  神奈川県神社誌には次のやうに載ってゐる(1)
祭神 神功皇后 応神天皇 仁徳天皇
(配祀神)玉依姫命 日本武尊 大日孁貴命 太田命 倉稲魂命 大宮姫命 伊弉冉命 火産霊命 猿田彦命 大山祇命 天児屋根命 事解男命 速玉男命
(中略)
由緒沿革  往時は若宮八幡大神と称して、元武州橘樹群下菅生郷、字蔵敷の鎮守であった。創立は天福元年(1233)、同郡平村白幡八幡大神からの御分霊を奉斎したといわれ、当時の社地は約三反歩と記されている。
 明治四十三年四月二十六日、当時の橘樹群向丘村菅生の小字初山の正八幡大神、同長沢の神明神社(創立久治元年)同水沢の旭稲荷神社、同枝谷の御嶽神社その他十社を合併して菅生神社と改称し菅生全域の鎮守となった。現在の社殿は昭和四年十月五日に再建されたもので、近郷随一の御社殿といわれている。


 菅生青年同志会HP内「菅生神社」(2)によると、
  • 「初山の正八幡社の石段、鳥井、及び絵馬が移築されて現存している」
  • 「長沢の鎮守」の「神明社、権現社、愛宕社も合祀され、現在も、屋号などで名ごりをのこしている」
  • 「稗原の旭稲荷神社(現天王社)も合祀されたものであるが近年、稗原独自で祭礼が行われている」
  • 「犬蔵の御嶽社も合祀され他十社の合祀で菅生神社となり菅生全域の鎮守となった」
  • 「社殿は昭和4年再建されたもの」、「大正12年関東大震災時」「倒壊してしまった」
とある。
 

 新編武蔵風土記稿には、上記の明記された合祀社を含めて、次のやうに載ってゐる(3)。( )内は割注部分。
御嶽社 (蔵敷ノ内字犬蔵ニアリ宮作リニテ上屋アリ例祭年々九月二十九日神楽を奏ス勧請ノ年代ヲ伝ヘズ案ニ多摩郡勝田村杉山神社ニ古キ鰐口アリ其文二敬白蔵王権現現武州下多東菅生大蔵応永五六月道円トシルセリコノ鰐口ヲカノ山ノ社ニカケシモノナランコノ御嶽社ハ多ク蔵王権現ヲマツリシモノニテ字犬蔵ノ地ナルヲ以テヲモヘバ菅生大蔵とアルハ全ク犬蔵ノ文字ナルヲアヤマリ書セシモノナルヘシ又今ハ此村橘樹群ニ属シヌレト古へハ多摩郡ノ内ナルコトモシラル地界モマタ多摩ノ内トヲモハルレトイツノ頃ヨリカ当郡ニイレリ宝蔵寺持)
住二所社 (中略)
神明社 (コレモ長沢ニアリ本社一間四方ノ宮作リニテ覆屋アリ前ニ住二所ト当社ト共ニ長沢谷ノ鎮守ナリ古ハ上菅生ノ山王ヲ鎮守トセシカ故アリテ当所二社ニアラタメシコトハステニ前ニ見エタリ二社トモ例祭十一月一日ニテ隔年ニ祭レリ秋月院持)
八幡社 (蔵敷ニアリソノ地ノ鎮守ナリ神体ハ木造ニテ長八寸ハカリ鎮座ノ年歴詳ナラス例祭年々九月十五日七坐ノ神楽アリ平村神職小泉信濃カ持ナリ)
八幡社 (字初山ニアリコレモソノ所ノ鎮守ナリ相伝フ元久ニ年ノ鎮座ナリトサレトソノマサシキコトヲシラス本社ハ宮作ニシテ前ニ拝殿アリ三間四方共ニ南向ナリ入リ口ニ石階アリ高サ十間ハカリ例祭 ハ年々九月十一日ナリ是モ同持)
稲荷社 (字稗原ノ内ニテ丘ノ上ナリ小祠ニテ覆屋アリ社前ニ古松樹相対シテタヲリ共ニ大サ二囲ハカリコレヲモテ思ヘハフルキ社ナルコトシルヘシ例祭年々九月二十八日ナリ稗原ノ鎮守トセリ秋月院持)
愛宕社蹟 (蔵敷ノ内字犬蔵ニアリ社地ノミ存シテ祠ナシ何ノ頃廃セシコトヲシラス)
雑 記  小田急線生田駅から南南東へ2.3km、東急田園都市線から北西へ3.0kmの所にある。

 江戸時代には上菅生村と下菅生村にわかれてゐたが、上菅生村は生田村に、下菅生村は明治八年に天真寺新田と合併して菅生村となってゐる。村内の神社を合祀して菅生神社と改称したのは明治四十三年なので、村内には、風土記稿にある下菅生村と天真寺新田といふことになる。天真寺新田には神社の記載は無いので、下菅生村の各社とみられる。 (はっきりとさせるには郷土史等を調べないといけないな)

 境内には川崎市教育委員会による「初山獅子舞と菅生神社」と題した掲示がある。
 拝殿内には、「合社百周年記念」として総代10名が平成二十二年に奉納した幕がある。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)

写真1


写真2  地面の白い部分は融雪剤


写真3  手水石、昭和六十二年奉納


写真4  境内社


出典・脚注
  1. 『神奈川県神社誌』 神奈川県神社庁編 昭和57年(1982) p.120 菅生神社
  2.  平成31年4月28日閲覧 http://hiebara.town-web.net/sugaojin/sugaojin.htm
  3. 『新編武蔵風土記稿』 巻之六十 下菅生村の条 (同書は文政13年(1830)成立。明治17年刊の内務省地理局による翻刻本を引用、漢字は当用の字体に置換へた)

改訂記録
  • 令和06.04.08 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。 写真に番号を附した。 神社庁web神社情報のリンク修正。

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