1251_土橋神社(神奈川県川崎市宮前区土橋

太神宮　(村ノ北ニテ字大野原ト村境ノ山間ニアリソレヨリ二町許リヲ下リテ木ノ鳥居ヲ建村ノ鎮守ナリ例祭ハ年々八月十五日ニテ平村ノ神主小泉信濃来リ祭事ヲ司ル正福寺持)
御嶽社　(村西字場谷ノ丘上ニアリ稲荷を相殿トス木ノ鳥居ヲ建村内正福寺持)
御嶽社　(同所ニテ正福寺ノ西ニ並ヒテ是モ正福寺持)
八幡宮　(村ノ東馬絹村ノ境ニアリ鳥居ヨリ社マテ一町余ノ坂ナリ此道半ハ当村ノ地ニテ半ハ馬絹村ノ内ナリ土人是ヲ片大門ト号ス八幡ノ社二社タテリ一社ハ馬絹村ノ持ニテ一社ハ当村ノ内長坂鑓九郎ガ知行ニ属セリ是ハ社地一畝免除地ナリ例祭ハ九月十二日百姓持)
稲荷社　(村ノ中央ニアリ僅ナル祠ナリ前ニ木ノ鳥居ヲタツ正福寺持)
神明社　(村ノ南ニアリ僅ナル祠ナリ)
稲荷社　(同辺ニアリ是モ小祠ナリ)
三島社　(字持田谷ニアリ是モ小祠ナリ)
天神社　(字原台ニアリ小丘ノ上ニ僅ナル祠ヲ建是モ小祠ナリ)
荒神社　(村ノ中央小丘ノ上ニアリ小ナル祠ニテ南向ナリ)
第六天社　(村ノ南ニアリ小祠ナリ)
大野稲荷社　(字持田谷ニアリ南向ナリ以上七社共ニ百姓持)

由緒沿革　往時は神明社又は神明宮と称していたが、明治四十年元土橋村内の神明社、八幡大神、夜具模写、稲荷社二社、荒神社、御嶽社二社、神明太神宮、三嶋明神の十社を合併して土橋神社と改称した。合併十社と同様に寛文以前の創立であるが、その詳細は不明である。安永五年九月の下組分限帳では明らかにその存在を立証している。御社傳は天保十四年八月二再建し、更に昭和四十八年四月二十八日現在の御社として御遷宮を奉祀した。

由　緒創立年歴は不詳ですが、江戸の初期に創建されたと言われています。「新編武蔵風土記稿」によれば、村内に39軒の家が散在し、村の北に大神宮、西に御嶽社、東に八幡宮南に神明社、また村中央に稲荷社があり、それぞれ村の鎮守として村人の生活をお守りしてきました。明治4年、大神宮、他10社を合併し土橋神社と改称されました。現在の御社殿は昭和48年に新しく建立され、土橋の総鎮守として人々崇敬を集めています。

江戸時代の創建と言う。当初、鎮守の大神宮が竹芝にあり、神明社・神明宮と称した。現在、土橋神社がある場所には八雲神社があり、明治40年（1907）に御嶽社・八幡宮・稲荷社など10社を合祀した。境内にある蚕影尊（こかげそん）は、明治27年(1894)に建立された。土橋は養蚕が盛んな所で、毎年４月頃に養蚕講が行われた。

土橋神社(神奈川県川崎市宮前区土橋)