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厳島神社(神奈川県大磯町生沢 西の池)

作成日 平成29年12月2日
よみ  いつくしまじんじゃ 地理院地図
参拝日  平成29年05月30日(火)
所在地  大磯町生沢474 (北緯35度19分0.68秒 東経139度16分36.85秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI
HP等  神奈川県神社庁 神社詳細 厳島神社
祭神  多岐都比売命 ( たぎつひめのみこと )
由緒  別称、西の池の弁天さん。
 新編相模国風土記稿(1)には次のやうに載ってゐる。
溜池二 東池(段別一町)、西池(八段許)ト唱フ
(中略)
弁天社二 各東西溜池ノ中島ニ祀ル。
神奈川県神社誌(2)には次のやうに載ってゐる。
由緒沿革 元禄七年(1694)米作の用水池築造に依り水田の守護神として祀る。明治六年に無格社に指定される。
雑記  東海道線大磯駅から西ないし西北西へ3.2kmのところにある。
 風土記稿にある東の池・東の池弁天(厳島神社)は、北西へ0.5kmの所にある。

 境内に碑があり、次のやうに刻まれてゐる。
小田原藩主大久保家の家臣皆川左司馬の家中樋口三右衛門が奉行となって貞享五年辰二月(1688年第五代徳川綱吉将軍の時)に完成されたものと古文書(二宮康氏所蔵)に記されております 以来生沢村名主並に村民全員により管理され貴重な灌漑用水として使用された池でありました
 近年新幹線が通り都市化が進み加えて稲作の生産調整等により池の利用が激減しました この頃大磯町西部地区にプール設置要望の声があがり生沢部落水利組合員の方々の深いご理解により西の池を埋立て 町立プール建設にご協力いただき ここに大磯町立生沢プール並に子どもの広場が完成したので厳島神社境内に記念碑を建て 後世に語りつぐ次第であります。
 昭和五十一年七月一日
   大磯町長豊田由登

 東の池の池畔にある環境省・神奈川県による「関東ふれあいの道 8鷹取山・里のみち」の案内板には、「水田から畑への転換がすすみ、水利用が少なくなったため貯水池としての役目を終え、生沢プール建設に伴い昭和50年に埋め立てられました。」とある。石碑の碑文とは内容に若干の相違はあるが、池は埋立てられプールが建設された事に相違は無い。
 なお、平成19年にプールは廃止され、建物は残っていない。

写真




脚注
  1.  新編相模国風土記稿巻之四十の生沢村の条(天保12年(1841)完成、鳥跡蟹行社刊(明17-21)の活字翻刻本を引用) (漢字は現在当用されてゐる字体に置換へた)
  2.  『神奈川県神社誌』 神奈川県神社庁編 昭和57年刊 p.392 厳島神社(弁天様)


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