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有鹿神社 奥宮(神奈川県相模原南区磯部)

作成日 平成23年11月30日
追記日 ────────
よみ  あるかじんじゃ おくみや
所在地  相模原市南区磯部1776(北緯35度30分29秒、東経139度23分16秒)  ゼンリン地図
HP  ─
祭神  有鹿比女命(あるかひめのみこと)
由緒  有鹿神社略記によると、
相模原市の磯辺の勝坂には、「有鹿谷」という樹木の茂る谷がある。その奥には、「有鹿泉」があり、こんこんと清水が湧き出している。 これが、有鹿信仰の源である。この水が鳩川に流れ落ち、海老名耕地をうるおす用水となっている。そのかたわらには、石の鳥居があり、 その正面に古い石祠(明治十九年建立)と新しい石祠(昭和四十年建立)が建てられている。これが「奥宮」である。谷の東側の丘陵を 「有鹿谷」といい、縄文中期(今から五千年前)の大集落の遺構があり、国指定史蹟「勝坂遺跡」となっている。また、この奥宮の近く には、四世紀頃の祭祀遺構もある。
参拝日  平成23年2月6日(日)
雑記  平成20年に本宮(海老名市上郷)を訪れてから、略史を知り、訪ねて見たかったところである。 本宮から北へ約6kmの所にある。
 有鹿神社は式内社で、鈴鹿明神社の縁起によると、鈴鹿明神(諏訪明神と弁天様が加勢)と争ひ、 追はれて現在地に移ったといふ。奥宮は旧地にあり、鳩川上流の水のわき出るところである。付近は勝坂(かっさか)遺跡である。
 下流の海老名郷の人々は大切な灌漑用水を確保するため上流のこの地に奥宮を安置しそこで神事を行ふことで権利を確保したらしい。 毎年4月8日の神社祭礼で神輿が渡御し6月14日まで鎮座させてゐた。「水引祭」「水もらい神事」「有鹿さまの水もらい」といひ、 明治の終りまで続いたといふ。現在の例祭は、7月14日。
 相模川左岸用水が奥宮の真西の相模川から取水してゐる。昭和5年に水利組合が結成され、茅ヶ崎市にまで及ぶ施設が昭和15年に 完成してゐる。


平成23年2月6日撮影 鳥居と石祠

平成23年2月6日撮影

平成23年2月6日撮影 水が湧出してゐる 湧出地点には鳥居が置かれてゐる


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