参拝日　令和２年６月12日(金)
作成日　令和３年２月27日(土)
改訂日　令和６年３月10日(日)

熊野神社 　社伝によると、平安時代の安和の頃(968〜970年)から当地区の人々は、こんもりと茂ったこの森を"天神地祇の御座所"と敬い木を切ることを禁じて"まつりの場所"としていましたが、南北朝時代の弘和の頃(1381〜1384年)に小さな社を建てて祀りました。 　江戸時代には、阿久和を知行した安藤冶右衛門定喬は社事に率先したといいます。現在の社殿は、明治６年(1873年)の建立で、拝殿は数々の彫刻で飾られています。 　江戸時代から守り続けられている９月19日の例祭には、神職による「湯立神楽(湯花神楽)」、氏子による阿久和囃子が奉納されます。 　神楽殿は、相模歌舞伎などを演じるための芝居小屋として昭和９年(1934)に建築されました。日本三大地歌舞伎の一つである相模歌舞伎は、地芝居として昭和30年代中頃まで演じられていました。その後、神楽殿は、地域の人々の踊や歌など祭りの場として利用されてきました。 平成20年3月 横浜市教育委員会文化財課

由緒沿革　弘和年間（一三八一―八三）の創建と伝える。大古以来当地の住民は欝蒼たる森を神奈備の社と崇め、伐採を禁じ、信仰の中心として神聖を保って来たが、弘和の頃から、神饌の雨露除けに四本柱の小屋を作り、奥に小祠を設けて諾冉二神を祀った。後世次第に祠を整えると共に、傍に草屋を設け、少年が交代宿直して神事を勤めつつ心身を鍛錬したという。古代信仰の古態を伝える希有の例である。近世に至り領主安藤治右衛門定高は、鳥居・灯籠の奉納や献供など神事に率先して、社頭も整備された。明治六年九月、現社殿に改築。