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鶴見神社(横浜市鶴見区鶴見)

参拝日 平成30年10月26日(金)
作成日 令和2年2月1日(土)
追記日 令和6年3月28日(木)
よみ  つるみ じんじゃ  
所在地  横浜市鶴見区鶴見中央1-14-1 (35度30分39.78秒 139度40分38.48秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    いつもNAVI(ズームレベル13)  
地 図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 59km×南北 55km の範囲の地図です
・東西59km 南北55km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 鶴見神社
 Wikipedia:鶴見神社
 当社HP 鶴見神社
祭 神  素戔嗚尊 ( すさのおのみこと )
 五十猛命 ( いたけるのみこと )
 (合祀)(1)伊弉諾命 伊弉冉命 木花咲耶姫命
  菅原道真公 応神天皇 日本武尊
  天照皇大神 猿田彦命 安徳天皇
  大己貴貴命 事代主命 大山祇命
  金山彦命  保食命  外
由 緒  元 村社  新編武蔵風土記稿には次のやうに載ってゐる(2)。( )内は割注部分
(杉山明神 午頭天王)相殿 (海道ヨリ五十間ホド引イリテ右ノ方ニアリ此村ノ鎮守ナリ此杉山社ハ勧請ノ年歴モ伝ヘサレト昔ヨリ此社ニテ毎年正月十六日ノ夕方百姓等カウタヒヲトル(3)明神の田祭ウタト云モノアリ殊ニ古風ナルモノニテ関東ノ守護三嶋大明神トイヘルコトアリ是ラニテモ北条ノ頃ノ物タルコトシルヘシソノ余ニハ証トスヘキコトモナシ例祭年毎ニ杉山ノ明神ハ正月十六日天王ハ六月七日ヨリ十四日迄ナリ石鳥居ヲ前ニ立又木ノ鳥居モタテリ)
 末社 浅間祠 (本社ニ向ヒテ左ノ方ニ山アリ黒ホクトイフ石ヲ以テ積上ゲタル小山ナリ其上ニ祠タテリ拝殿九尺四方本社一間四方ニテ東向ナリ)
 稲荷小祠 (是ハ向テ右ニアリ)
 別当最勝寺 略

 神奈川県神社誌には次のやうに記してゐる(1)
由緒沿革 当社は天保の初め国学者黒川春村の編である「杉山神社賀歌考証」に詳述しているが、縁起式内社である事は有力である。その創建は推古天皇の御代に当り剣を以て神体としている。昌泰年間(898〜900)社殿の造営があり、天台宗西照寺が別当であった。元来当神社の主神は五十猛命であるが、その父神である素戔嗚命を配し合祀したので、これより牛頭天王と奉称した。元亀之年兵乱の為社殿炎上し古文書類多く烏有に帰した。宝暦三年(1753)正月十六日黒川四郎左衛門新殿を造営、その後嘉永六年六月七日佐久間権蔵社殿を改築、明治三年四月牛頭天王は八坂大神に、杉山大明神は杉山明神と改称し、同六年十二月村社に列せられた。同三十三年一月十一日焼失、大正四年十一月九日御大典記念として社殿を再建、遷宮式を執行した。同八年七月十一日神饌幣帛供進社に指定された。同九年二月十日鶴見神社と改称された。神社庁指定神社。
雑 記  東海道本線(京浜東北線)鶴見駅から北乃至北北東へ0.3km、京浜急行京急鶴見駅から北へ0.4kmの所にある。

 境内には貝塚があると云ふ。南北は宝物殿の北三分の一から稲荷神社、東西は稲荷神社・宝物殿前から拝殿中心辺りまでの東西5〜8m・南北10mにあるといふ。本殿の前といふ表現を見てゐたので立入りの出来ない部分なんだと理解していたが、実際は知らずに貝塚の上を行き来してゐた。なほ、どのくらいの深さに位置してゐるかは判らない。

 「鶴見の田祭り再興の碑」がある。鶴見田祭り保存会によるもので、碑文の内容は、昔より当社旧杉山大明神に田祭が行はれてゐたが明治初年に廃絶し、昭和六十二年に再興した。10年をへたので後世に絶える事無く伝承しようと碑を建立した、といふ。(由緒欄に引用した風土記稿には、「昔ヨリ此社ニテ毎年正月十六日ノ夕方百姓等カウタヒヲトル(3)明神の田祭ウタト云モノアリ」と載ってゐる)
 横浜市教育委員会による掲示は平成三十年三月付けで建てられ「田祭りは、年の初めに稲作の過程を模擬的に演じ、その年の豊作を祈願する予祝行事です」「境内で『神寿歌(かみほぎうた)』に合わせて、鋤入れから苗代の田打ち、種まき、鳥追い、代掻き、苗取り、田植え、稲刈りまでの一連の農作業と豊年の祝いを」演じてゐるといふ。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)

写真1


写真2


写真3  御本殿


写真4  浅間神社と冨士塚


写真5  拡大(640×320)
 境内社、手前(御本殿側)から鳥居方向へ寿老人、清明宮、祖霊社、関神社、秋葉神社、稲荷神社(上町稲荷大明神)、大鳥神社


御朱印


出典・脚注
  1. 『神奈川県神社誌』 神奈川県神社庁編 昭和57年(1982) p.6 鶴見神社
  2. 『新編武蔵風土記稿』 巻之六十六 鶴見村の条 (同書は文政13年(1830)成立。明治17年刊の内務省地理局による翻刻本を引用、漢字は当用の字体に置換へた)
  3. 「百姓等カウタヒヲトル」:百姓等が歌い踊る

改訂記録
  • 令和06.03.28 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。 写真に番号を附した。 神社庁web神社情報のリンク修正。

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