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朝陽山八幡宮(神奈川県横浜市鶴見区鶴見)

参拝日 平成30年10月26日(金)
作成日 令和2年2月1日(土)
追記日 令和6年3月27日(水)
よみ  ちょうようざん はちまんぐう  
所在地  横浜市鶴見区鶴見1丁目10-10 (35度30分8.01秒 139度40分23.27秒)
 地図:地理院地図(ズームレベル15)
    いつもNAVI(ズームレベル13)  
地 図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 59km×南北 55km の範囲の地図です
・東西59km 南北55km
印:当社位置


地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
HP等  神奈川県神社庁 神社情報 八幡神社
祭 神  応神天皇 ( おうじんてんのう )
由 緒   新編武蔵風土記稿には次のやうに載ってゐる(1)。(小文字は割注部分)
八幡宮 往還ヨリ五丁ハカリ引込鶴見村ノ境山ノ上ニアリ社ニ上家アリ二間四方前ニ石階数及アリ山ノ高ハ五六尺ハカリニシテ下ニ石ノ鳥居ヲタツコレモ龍泉寺持ナリ此所眺望甚ヨロシク房総ノ二州並ニ本牧ノ山々海面ニ連綿シ近クハ潮田大師河原ノ村ヲノソミ勝景ノ山ナリ

 参道脇の掲示には次のやうにある。
朝陽山八幡宮

 当宮は『北町の八幡さま』と親しまれ『武神』應神天皇を奉祀する
創建年代は不詳であるが 生麦北町南部・中部・北部の鎮守にて漁師たちの信仰が厚い かつて海上からは八幡宮の山は漁場の位置や生麦浦への帰帆の目印であった 江戸幕府編纂『新編武蔵風土記稿』八幡宮の項に『往還ヨリ五丁ハカリ引込鶴見村ノ境山ノ上ニアリ 社ニ上家アリ 二間四方前ニ石階数及アリ 山ノ高ハ五六尺ハカリニシテ下ニ石ノ鳥居ヲタツ コレモ龍泉寺持ナリ 此所眺望甚ヨロシク房総ノ二州並ニ本牧ノ山々海面ニ連綿シ近クハ潮田大師河原ノ村ヲノソミ勝景ノ山ナリ』と記されている
 元禄八年(1695年)九月 武蔵国橘樹群生麦村検地水帳には 八幡宮地十八間×七間 四畝六歩 別当・龍泉寺とある
 石の鳥居には文化五年(1808年)戊辰三月吉日 惣氏子中と刻まれて 鶴見村石工 飯嶋吉六の作である
天保十二年(1841)八月 鳥居には当地の文人 関口東作の七言律詩の刻まれた献額が掲げられ その一節には 『徳威永護郷民福』(この宮のご利益は大きく人々の幸福を永くまもっている)とある その他八幡宮の景観と境内の春夏秋冬が詠み込まれ全国的にも非常にめずらしい 当初の献額は不明で 現存の献額は大正四年(1915年)九月 奉納による三回目の復興で社殿内にある
 石の鳥居をくぐるとすぐ左側に庚申塔があり 六臂青面金剛神像が彫られ享保二年(1717年)三月 建立者講中七人の名が刻まれている
門扉を開け正面の急な階段を登ると境内に石畳が続いて 手前に生麦一山講冨士浅間大神の宝塔 水盤 左右に狛犬を配し 左側に御嶽神社の小祠 又一対の石灯籠が中台まで残っている 正面に流れ造の社殿があり 屋根の鬼板は神紋左三つ巴 組高欄は朱色に染まり 向拝の柱は面取角柱で貫の木鼻は竜鼻 浜床は甃 社殿内は外陣と一段高い内陣とに仕切られ 合戦大絵図を掲げ 御神体は幻の宮神輿がお守し 左大臣右大臣の木像が安置されている
明治十四年(1881年)の地図には八幡祠とある
祭礼は五月十五日又 十一月十五日には湯花(湯立)神事も行われていたが長い期間中断 平成八年(1996年)より五月の祭礼が隔年でささやかに継承され今日に至っている
   平成十二年五月
八幡宮奉賛会
雑 記  東海道本線(京浜東北線)鶴見駅から南南西へ0.6km、京浜急行花月園前駅(2)から北へ100m余の所にある。

 鳥居の先には金網の扉が閉ってゐて、入って良いものかと迷ったが鍵は無いので入らせていただいた。落葉が多く、掃除が行届いてゐない様子ながら、御嶽神社には青々とした榊が供へられてゐてゐるのには感心した。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)

写真1  参道入口


写真2  急な階段


写真3  境内


写真4  向拝


写真5  社殿内(合戦絵図と神輿)


写真6  富士浅間大神 碑


写真7  御嶽神社 覆殿


写真8  御嶽神社 御本殿


出典・脚注
  1. 『新編武蔵風土記稿』 巻之六十六 生麦村の条 (同書は文政13年(1830)成立。明治17年刊の内務省地理局による翻刻本を引用、漢字は当用の字体に置換へた)
  2. 駅名は、令和2年3月14日から「花月総持寺」に変更予定。(京急のニュースより)

改訂記録
  • 令和06.03.27 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。 写真に番号を附した。

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