北向庚申神社と庚申信仰
所在地 栗原中央一丁目35-15 ・
祭 神 猿田彦命・青面(しょうめん)金剛・帝釈天
この神社のご神体は明和八年(1771)に神栗原地区の人々が住民と通行者の安全を願って、村はずれの北向きの辻に
建立した庚申塔です。初代庚申塔に亀裂が生じたので慶応四年(1868)に新しく庚申塔が建立され、二基の庚申塔が
北向きに並んで建てられました。
北は人々に災いをもたらす方角なので、ここに建てられた庚申塔は災いを防ぐ守り神として人々の信仰を集め、
多くの安全祈願の絵馬が奉納されました。この評判は近隣の町や村にも伝わり、昭和時代に入ると多くの参拝者が
訪れ、近くには飲食店もできて大変賑わいました。
昭和十年(1935)には、地域の人々と信者の願いがかない、二基の庚申塔をご神体とした社殿が造られました。
庚申塔信仰
(中略)
現在、市内には三十二基の庚申塔がありますが信仰の様子を知ることはほとんどできません。その中で北向き庚申神社
は、地域の信者が奉賛会を結成し、恒例として庚申の日に祭神を祀る例祭を奉納し信者の安泰を祈念し、年によっては
催しものが盛大に開かれました。
当社は、座間における庚申信仰の様子を伝える貴重な存在です。
平成十八年七月
座間市教育委員会
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