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諏訪社(富山県富山市諏訪川原)

作成日 平成28年3月20日
よみ  すわしゃ
参拝日  平成26年11月22日(土)
所在地  富山市諏訪川原1丁目 (北緯36度41分34.21秒 東経137度12分23.93秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI
HP  
祭神  武御名方命
 玉姫稲荷神
由緒  
諏訪社の由緒と造営

 当社は千百年前の第五十八代光孝天皇の御代に創建されている。御祭神は大国主命の御子武御名方命と玉姫稲荷神である。 戦前は境内広く深い自然の池に多くの亀がすみつき、市民に「亀のお宮さん」と云われ親しまれていた。
 昭和二十年八月の戦災にて悉く焼失したが、昭和二十七年九月氏子各位有志の御力添えによって現在の社殿が奉建された。 更に本年三月池が防火用水として修理完了した。その後新たに廻廊が作られ社標灯籠が増設され玉垣二百五十九柱が造営された。
     昭和六十一年九月吉日
諏訪社宮委員会
雑記  JR北陸本線富山駅から南南西へ1.1kmの所にある。富山地方鉄道市内線の諏訪川原駅は、50mも離れてゐない。 西400mには神通川右岸堤防がある。東側300mには富山城址公園がある。こちらには郷土博物館がある。なお、神通川の元の本流であった松川が、 西から北側へ蛇行してをり、北側の右岸堤防には150m程の近さとなってゐる。

 南側を東西に通る道路に面して大きな鳥居があり、社号標が諏訪社と富山県神社庁の二本が立ってゐる。鳥居と社殿の間には池があり、弁財天社と思ってしまった。 池には「亀の池」と表示されてゐた。


 高岡市護国神社をあとに、高岡駅11時48分発の電車に乗り、18.8km、所要19分、富山駅着。普通列車ながらこの区間の表定速度59km/hと東京近郊ではあり得ない速さ。
 富山駅では、16時56分に発車する「はくたか21号」の指定券を購入し、市内神社巡りに出発。富山地方鉄道の市内電車に乗り諏訪川原で下車。 電車は、鳥居の前を過ぎて駅に停車したので神社の位置は一目瞭然。もっとも、道路横断のため信号機のあるところまで大回りさせられたが。

 富山県神社廳は、昭和28年に諏訪社隣接地を購入し昭和30年に庁舎建設、平成3年に新庁舎竣工し、平成4年宗教法人化といふ。 この地に移るまでは高岡市内に在ったといふ。その理由が富山市が戦災地だからとのこと。

 全国至る所に戦災を蒙ったので、さほど気にとめなかったが、わざわざ断るほどの事なのかと調べたら、ひどいことになってゐた。 富山大空襲(Wik参照)が昭和20年8月1日から2日に かけて行はれ、市街地の99.5%が焼失したといふ。死者は2737名、人口比で地方空襲の中で最多。市街地周辺から焼夷弾を投下し市街地を囲んだため逃げ場を 失ったことが挙げられるといふ。東京の3月10日の空襲もさうだったが、住民を攻撃したものだったやうだ。 富山市内に神社庁を置けなかったのは尤も、と納得。

 平成27年3月14日北陸新幹線の長野・金沢間が開業し、同日から在来線はあいの風とやま鉄道株式会社(あいのかぜとやまてつどう)が営業してゐる。


路面電車の走る道路に面してゐる。境内右側は富山県神社庁。

社殿と鳥居の間に池がある


社号標と鳥居の扁額。


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