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阿治古神社(静岡県熱海市網代)

参拝日 平成29年10月10日(火)
作成日 平成30年6月9日(土)
追記日 令和6年4月15日(月)
よみ  あじこじんじゃ  
所在地  熱海市網代172 (北緯35度2分49.35秒 東経139度5分28.41秒)
 地図:地理院地図  いつもNAVI  
地 図  参拝当時の地図です。 (最新の地図は所在地欄のリンク先をご覧下さい。)
地理院地図、東西 1.13km×南北 0.94km の範囲の地図です
・東西 1.13 km × 南北 0.94 km、
印:本殿の位置
HP等  静岡県神社庁 神社詳細 阿治古神社
祭 神  由緒欄参照
由 緒  次の掲示があった。
阿治古神社社記
  「昭和三十一年阿治古神社祭典協賛会編纂社記より」
(中略)
一、御祭神
   天照皇大神(アマテラス・スメオオカミ)
   手力男命(タジカラオノミコト)
   誉田和気命(ホムタワケノミコト)
   拷幡千々姫命(タクハタチヂヒメノミコト)
  相殿
   大己貴命(オオナムチノミコト)
   少彦名命(スクナヒコナノミコト)
  摂社 
   海神(わたつみ)神社(龍神宮) 八坂祇園天王社 稲荷社
一、創立
 阿治古神社は町を開拓した人たちが鎮守として建て、その後先祖が次々に祀り伝えてきた神社でありますが、何時創立されたかは詳らかではありません。正保三年(1647)の社記を見ますと、もともと朝日山に祀られていたが現在地に遷されたと記されています。
一、由緒
 天正十八年(1591)豊臣秀吉は小田原征伐の折、相州押切村(現在の厚木市)厚木城を攻めるため網代に軍船を出すことを命じ、当村より三十艙が出船しました。厚木城が落ちた後に秀吉は褒美として当神社に祭典の神船並びに神船係りの奉仕者に「流れ瓢箪」(ながれふくべ=ながれひょうたん)の幕染め、帯刀の着用を許しました。今も慣例によってご神船「両宮丸」とその奉仕者は流れ瓢箪印の幕染めを使用いたしております。
一、社殿
 社殿は関東大震災で倒壊し、現在の社殿は大正十五年七月、県費二千九百五十五円の補助を受け、三万五千円をもって建てられました。
一、例大祭
 七月十九日(宵宮際)二十日(本祭り)、二十一日(後祭り)の三日間と定められております。御例祭の奉仕者は夜も昼も一切酒を口にせず渡御祭の厳粛なことは我が国でも稀です。その起源は不明ですが、享保七年(1723)行列定格等に明確に記されています。例大祭で奉納される鹿島踊りは熱海市無形文化財に指定されています。
一、御神船「両宮丸」
 豊臣秀吉が許した「流れ瓢箪」の幕染めが使用されてます。また「白の吹き流し」は将軍家の御座船「安宅丸」を江戸に曳航した折、水夫として奉仕した網代漁民が浜離宮にて将軍の前で「舟歌」を披露した褒賞として徳川家より許されたと伝えられています。
  阿治古神社宮  司 氏名
  阿治古神社護持会長 氏名
雑 記  伊東線網代駅から東北東へ0.9kmの所にある。

 由緒欄にある朝日山の山頂は、当社から南東乃至東南東へ0.5kmにある。現在地に遷ったのは、朝日山から石垣用等に採石されてゐたといふ事と関係あるのだらうか。

 「御例祭の奉仕者は夜も昼も一切酒を口にせず」とある。一方、郷土誌に「往古下多賀中野中村の地に鎮座していた来宮神社は、寛文11年(1671)の「亥の満水」といわれる洪水で流され、網代宮崎の地(現在のお浜)に流れ着いたことから網代で祀ることにした、と伝承されている」とあるといふ。来宮神社の御利益に「酒断ちの神」とあったので、来宮神社に共通した仕来りで、当社にも伝はつたのだらうか。

 慰霊塔には、戦没者として何百人かの氏名が記されてゐるが、何時・何処で・何処の人なのかは判らない。大東亜戦争とは思ふが。慰霊塔のあった網代小学校は、平成30年4月には生徒数24名の小さな学校。でも、昭和51年には、校舎増築工事をしてゐるのでその頃はもっともっと大勢が通ってゐたのだらう。
 自分の通ってゐた小学校は、市の中心部にあったが、生徒減少で廃校になり、更地になった。自分のゐた時は一学年150人はゐたと思ふ。それが、平成27年の一年生は16名と隔世の感。それにしても、レンガ造りの校舎は残して再利用して欲しかった。縁は薄くなる一方。

写 真  (拡大写真は新しいタブ又はウインドウで開きます)

写真1


写真2


写真3  御本殿


写真4  奥から、八坂祇園天王社・本社・龍神宮・稲荷社


写真5  慰霊塔「昭和50年12月吉日 網代小学校校庭より阿治古神社境内に遷す」とある


出典・脚注
  1.  ─

改訂記録
  • 令和06.04.15 ページ内の配置変更(スマホでの閲覧に配慮)。 写真に番号を附した。

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