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火雷神社(静岡県函南町田代)

作成日 平成25年11月18日
よみ  からいじんじゃ
所在地  函南町田代57 (北緯35度7分40.6秒  東経139度0分49.8秒)
 地図:国土地理院ウオッちず  いつもNAVI
HP  
祭神  火牟須比命
由緒  不詳
参拝日  平成24年12月21日(日)
雑記  十国峠から西へ2.5km、函南駅から東北東ないし東北へ4kmにある。

 伊豆山神社またはその摂社の雷電神社は、延喜式にある火牟須比命神社の論社となってゐる。当社、先に訪れた雷電神社(軽井沢) の祭神は火牟須比命となってゐて、縁を感じさせる。

 境内社に、八坂神社、山神社、八幡社があった。

 社頭には北伊豆大震災の被災概要、研修者(見学者)への言葉をしるされてゐる。昭和六十二年五月の日付のある文章には、一部読めなくなってゐるが 「私達先人は此の大災害の現況を後世に残し天災の怖さを知らしめる為保存に務めました」「万一の場合の準備をしてください」としるされてゐる。

 北伊豆地震とは、 昭和5年11月26日午前4時02分発生、マグニチュード7.3。この地震で境内地上に断層が生じた。鳥居と階段の間に生じ、1.4mのずれが生じ、階段と鳥居の位置関係が合わなくなった。 田代地区では、全戸数33戸中、全壊18、半壊13、全家屋傾斜、幸ひ死者なし。掘削中の丹那トンネルに2mのずれが生じた。吉村昭の『闇を裂く道』(昭和62年)でトンネル掘削継続の是非が問題となった といふことが書かれてゐた記憶があったが、25年を経て断層の一部をこの目で見ることにならうとは思ひもよらなかった。

 丹那断層は、50万年前から繰返し活動してゐて南北に約1km動き西側は100m以上の隆起が起きてゐるといふ。
 トレンチ調査結果によると、過去7000年間に9回、700〜1000年の周期で地震が発生してゐるといふ。
 活断層の上に原発の重要施設は造ってはいけないと言ふけれど、この断層の上なら、短くみても500年間は動かないので 安心といへさうだ。新幹線の新丹那トンネルも丹那断層を横切ってゐる。

階段と鳥居の位置関係はこちらのwebページが解り良い:
 ・http://homepage3.nifty.com/kunihiko/earth/fault/tannna/tanna.htm
 ・丹那断層見学ガイド(静岡大学小山研究室ホームページ内)


平成24年12月21日撮影

平成24年12月21日撮影 社殿正面からの撮影 残ってゐる鳥居の柱と貫の一部が階段の位置に対して右(北)にずれてゐる 右側の階段は断層を保存するために後からつけたもので左(南)側から進んで階段手前で西側に曲って階段を上るやうになってゐる

平成24年12月21日撮影

平成24年12月21日撮影 階段上から階段下を撮影。壊れた鳥居の落下物、階段直下の断層位置と方向を示す板が良くわかる


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